藤森神社のお詣りがもっと楽しくなる厳選5ネタをご紹介
今回は勝運、学問と馬の神様、藤森神社です。藤森神社は約1800年前に神功皇后によって創建された、歴史ある神社です。勝負を決めたい時や新しい挑戦を始めたい時、人生の転機に、参拝するのがおすすめです。この記事では、参拝するのがもっと楽しくなる、厳選した5つの小ネタをまとめました。毎年お祭りの時にはたくさんの人が訪れて、地元の方々にとても愛されている藤森神社で、勝負運気アップのお手伝いができると嬉しいです。
藤森神社のある伏見は、かつて“伏水(ふしみ)”と書かれていたほど、地下水の豊富な土地で有名です。その中でも、二つとないおいしい名水という意味である「不二の水」が、境内に湧き出ています。
勝ち運を授ける水として信仰されていて、連日多くの方が「不二の水」を汲みに訪れます。実際にこの御神水を手で触ってみると、冷たくて清浄な気持ちになれます。岩の割れ目から出てくる厳かな風貌も、楽しんでください。
「不二の水」の側には、「水六訓」という立札が立てられています。日常の生活の中で何気なく使ってしまいがちな水ですが、その恩恵の深さに改めて感謝をしながら、勝負運を祈ってみてはいかがでしょうか。
5月5日に行われる「藤森祭」は、菖蒲の節句発祥の祭りだと言われています。子供の日に飾る鎧兜をまとった五月人形は、「藤森祭」の武者行列に由来していて、藤森の神が宿ると伝えられています。南側入り口には「菖蒲の節句発祥の地」と書かれた碑があり、境内にも、武者人形の象徴として「神鎧像(かむよろいぞう)」が建立されています。また、端午の節句に欠かせない花である菖蒲(しょうぶ)は、「尚武(しょうぶ)」つまり武をたっとぶことに通じ、「尚武」は「勝負」に通じるため、藤森神社は勝運にも御利益があるとされています。
藤森神社では、馬の神社ならではのパワーあふれる特色を楽しめます。
- 藤森祭:疾走する馬の上での曲技が奉納され、一年の安全を祈願します。約1200年前から伝わる伝統行事である「駈馬神事」は、境内の馬場で行われ、その迫力には圧倒されます。
- 馬の自動販売機:ホッと一息の時でも、馬のパワーが得られるのが藤森神社です。境内の自動販売機で飲み物を買うと、馬の鳴き声と元気な音楽が聞こえます。是非、元気に乾杯をして、勝機を呼び寄せましょう。
- 絵馬舎:馬の自販機で飲み物を買ったら、足を止めてその前に有る絵馬舎で休憩をしてはいかがでしょうか。馬の神様にふさわしく歴史ある立派な絵馬舎で、ここに懸かる白馬、黒馬の2枚の絵馬は「慶長十八年」(1613)の銘があり、京都でも最も古い絵馬の一つとなっています。
- 神馬像(しんめぞう):境内では、駈馬保存会により奉納された神馬像も見ることが出来ます。今にも走りだしそうな躍動感あふれる神馬像を見上げると、勝負運がアップしそうな気がしますね。
- 左馬のお守り:藤森神社には馬のお守りや絵馬、おみくじ等がいくつもあります。その中に書かれてある、馬という漢字を左右逆にした左馬という字は、古来より縁起の良く福を招くと言われています。馬は左側から乗ると倒れないとされるため、人生を大過なく過ごせるという所以です。
藤森神社は本殿中央に7柱、東殿に2柱、そして西殿に3柱の、合わせて12柱もの御祭神を祀っています。もともとは近くの場所だった3つの神社が合祀され、藤森神社になりました。だから御祭神も多く、様々なご利益がありそうですね。さらに境内には、七つの福を授けてくれる「藤森七福神」の像も置かれています。
- 素盞嗚命(すさのおのみこと)
- 別雷命(わけいかずちのみこと)
- 日本武命(やまとたけるのみこと)
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 武内宿禰(たけのうちのすくね)
- 仁徳天皇(にんとくてんのう)
- 天武天皇(てんむてんのう)
- 舎人親王(とねりしんのう)
- 早良親王(さわらしんのう)
- 伊予親王(いよしんのう)
- 井上内親王(いがみないしんのう)
寿老人(じゅろうじん)…長寿延命の福が有ります。杖を持ち、にこやかな微笑みを浮かべている神様です。
大黒天(だいこくてん)…財運福徳の福が有ります。俵の上で、大きな袋と打ち出の小槌を持っている神様です。
恵比寿天(えびすてん)…商売繁盛の福が有ります。釣竿(つりざお)と大きな鯛を持っている神様です。
毘沙門天(びしゃもんてん)…融通招福の福が有ります。右手に宝棒(ほうぼう)という武器を持っている神様です。
布袋尊(ほていそん)…笑門来福の福が有ります。堪忍袋(かんにんぶくろ)という袋を背負っている神様です。
弁財天(べんざいてん)…知恵財宝の福が有ります。琵琶を持っていて、七福神のなかで唯一の女神です。
福禄寿(ふくろくじゅ)…招徳人望の福が有ります。長いひげをはやした、年齢が千歳という仙人の神様です。
藤森神社は、京都十六社の一社です。京都十六社とは、京都の古社である神社十六社を参拝すると、一年間様々なご利益が得られるというものです。年始には十六社全部から御朱印をいただく、「京都十六社朱印めぐり」も行われます。順番は決まっていませんので、藤森神社と合わせて参拝されてみてはいかがでしょうか。
京都十六社
<京都市北区>
・今宮神社:(健康長寿・良縁開運)別名「玉の輿神社」とも呼ばれる縁結びの神社。
・わら天神宮:(安産・厄除・子授け)安産お守りの中のわらに節が無いと女の子、節が有ると男の子という言い伝えを持つ神社。
<京都市上京区>
・御霊神社:(こころしずめ・厄除・学業成就)神霊を鎮めるため、桓武天皇の勅願により創建。
<京都市下京区>
・市比賣(いちひめ)神社:(女人厄除)ご祭神全てが女神様という女人厄除けの神社。
<京都市左京区>
・熊野神社:(縁結び・安産・病気平癒)節分の日には火の用心のお札を受ける風習がある。
・岡﨑神社:(子授け・安産・縁結び・厄除)可愛いうさぎのおみくじやお守りが有名。
・熊野 若王子(にゃくおうじ)神社:(学業成就・商売繁昌)「哲学の道」の起点に有り、困難をナギ倒すナギの葉入りのお守りが有名。
<京都市東山区>
・豊国神社:(出世開運・厄除招福・良縁成就・商売繁盛)豊臣秀吉を祀る神社。
・粟田神社:(旅立ち守護・厄除)京都に七つ有った出口の一つ粟田口の近くの神社で、古来から旅行安全祈願に多くの参拝者が訪れる。
・新熊野(いまくまの)神社:(健康長寿・病魔退散・お腹守護)「京都三熊野」のうちの一社で、能楽発祥の地としても有名。
<京都市南区>
・六孫王(ろくそんのう)神社:(出世開運・家運隆昌)太鼓橋がかかる池には鯉が泳いでいるため「恋(鯉)の架け橋」とも呼ばれ、良縁成就のご利益あり。
・吉祥院天満宮:(知恵と能力開発の神・受験合格・開運招福)日本初の天満宮であり、菅原道真生誕の地であるとも言われている。
<京都市伏見区>
・藤森神社:(勝運と馬の神)菖蒲の節句の発祥地として有名な神社で、勝負運のご利益がある。
・御香宮(ごこうのみや)神社:(安産・厄除・病気平癒)香りの良い水が境内に湧き出たため、清和天皇から「御香宮」という名を賜わる。
<京都市右京区>
・西院春日神社:(厄除・病気平癒・交通旅行安全)月3回公開される、「疱瘡(ほうそう)石」という病気を癒すと言われている霊石あり。
<長岡京市>
・長岡天満宮:(合格祈願・厄除開運)菅原道真がご祭神。大宰府に左遷される途中、都を名残惜しんだ場所として有名。
藤森神社には大きな駐車場が有りますので、車か電車で行くのがおすすめです。
住所:京都市伏見区深草鳥居崎町609
電話:075-641-1045(9時~16時)
・JR奈良線「JR藤森」駅下車、徒歩5分
・京阪「墨染」駅下車、徒歩7分
まとめ
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。行って良かったおすすめの神社、藤森神社の厳選5ネタを紹介させていただきました。この世に二つとない名水と言われている「不二の水」が湧き出ていたり、菖蒲の節句発祥の祭りで有名な「藤森祭」があったり、京都で最古の絵馬を見ることが出来たりと、楽しくご参拝できる見どころがたくさんある神社です。また、御祭神が12柱も祀られていたり、七福神もあったりと、様々なご利益がありそうですね。京都十六社の一社なので、他の神社と合わせて参拝すると、さらに良い一年が送れそうです。緑も多く、境内には子供たちが遊んでいる小さな公園もあり、清浄で温かい雰囲気が感じられる藤森神社に、是非参拝してみてください!
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