京の抹茶スイーツをもっと食べたくなる厳選5ネタをご紹介
今回はお抹茶の本場、京都で味わう「抹茶スイーツ」です。お抹茶は、「碾茶(てんちゃ)」というお茶の新芽に覆いをかぶせて、日光が当たらないようにして育てたものを、茶臼で挽いたものです。
上質なお抹茶は苦みが少なく、コクの深い旨味とほんのりとした甘さをを絶妙なバランスで兼ね備えているのが特徴ですが、その風味非常に繊細で、丁寧に扱わないとあっという間に消えてしまいます。さらに、お抹茶は湿気や周りの匂いを吸収しやすく、直射日光に当たると鮮やかな深い緑が退色して黄ばんでしまいます。
「碾茶(てんちゃ)」の生産量が日本一の京都には、取り扱いや保管に十分な注意が必要なお抹茶を上手に生かした、抹茶スイーツの老舗がたくさんあります。濃厚な風味の美味しい抹茶スイーツを、もっと食べたくなるお手伝いができると嬉しいです!
150年以上続くお茶の老舗「中村藤吉」が、質の高いお茶を丁寧にぜいたくに使い、本格的な抹茶味のゼリー「生茶ゼリイ」を作りました。甘さを必要最小限におさえているため、抹茶の持つ自然の甘みが優しく口に広がります。
お時間のある方は、京都宇治の本店で召し上がるのがおすすめです。風流な竹筒の器で提供される「生茶ゼリイ」は、抹茶そのままの風味と色を持つ抹茶ゼリーに、濃厚な抹茶アイス、甘さ控えめのあんこと、もっちもちの白玉が入り、和菓子の魅力たっぷりです!中村藤吉本店は、「重要文化的景観」にも指定されているため、その雅な佇まいと優美な和風庭園を眺めながらの「生茶ゼリイ」は格別です。
「生茶ゼリイ」はお取り寄せも可能です。「生茶ゼリイ詰め合わせ(抹茶・ほうじ茶)」には、抹茶味とほうじ茶味が3つずつ入っていて、本格的な二つのお茶の風味が楽しめます!
住所:京都府宇治市宇治壱番10
電話:075-441-1123
電車: JR奈良線「宇治」駅 徒歩1分
※本店には長い行列ができている場合がありますので、時間に余裕を持って行ってください。
江戸時代から続く老舗茶屋「伊藤久右衛門」は、本格的な宇治茶から抹茶カレー、宇治ティラミス、抹茶パフェアイスバー等、多岐にわたるメニューと独創性によって、多くのファンを惹きつけてきました。その中でもおすすめなのが、濃厚抹茶チーズケーキ「ゆめみどり」です!
最大限に香りを出すために石臼で丁寧に挽いたお抹茶が、キメが細かくなめらかなオーストラリア産クリームチーズの豊かな味わいを引き立てます。さらに、サクッとしたココア味のタルト生地が、まったりとしたクリームにアクセントを加えて、濃厚で絶妙なバランスです。
「ゆめみどり「ゆめみどり」は、丸いケーキ型をしたホールタイプの賞味期限が4日間、お土産に最適なスティックタイプの方は10日間と少し長めになっていますので、用途に合わせて選べますね。
住所:京都府宇治市莵道荒槙19-3
電話:0774-23- 3955
電車: JR奈良線「宇治」駅 徒歩1分
京阪宇治線「宇治」駅 徒歩5分
JR奈良線「宇治」駅 徒歩15分
※本店には長い行列ができている場合がありますので、時間に余裕を持って行ってください。
全国の修学旅行生たちにとって人気の京土産である八つ橋は、300年以上の歴史を持つ古都京都を代表する和菓子の一つです。元々八つ橋は、米粉と砂糖、ニッキ(シナモン)を混ぜた生地を薄く焼き上げた、短冊形の堅焼き煎餅でした。焼く前の生地である生八つ橋を、三角形にして粒あんを包んだ「あんこ入り生八つ橋」が登場したのは、昭和に入ってからの事です。最初に出てきた「あんこ入り生八つ橋」が、「おたべ」と言われています。
長い間、京都への観光客に愛されてきた八つ橋ですが、「おたべ」の美味しさへのこだわりは、原材料にも表れています。生地に使う米は玄米で仕入れたコシヒカリを自社で米粉にし、特に冷たい夏場の水は瓜が割れるほど冷たいということから「瓜割(うりわり)の水」と呼ばれる若狭の名水を使っています。粒あんに使う小豆は、北海道十勝産です。
「おたべ」の本館でしか買えないのが、「贅沢抹茶のおたべ」です。「おたべ」抹茶味の1.8倍抹茶を使用しているそうで、厳選された他の素材に負けない濃厚な抹茶味を味わえます。「抹茶こしあんかのこ」と「抹茶タレかのこ」の2種類が入っていますので、是非その違いを楽しんでください!
住所:京都市南区西九条高畠町35-2
電話:075-681-8284
電車: 近鉄京都線「十条」駅 徒歩9分
茶どころ宇治の名物「茶団子」の中でも、抹茶が濃く甘さひかえめなのが「通圓」の「茶団子」です。「通圓」は、平安時代創業の歴史ある宇治のお茶屋さんで、守護職である宇治橋の橋守として、多くの旅人に無病息災を願いながら、お茶を出してきました。また、歴代の「通圓」のご主人は、一休和尚との深い親交が伝えられていたり、将軍足利義政の茶坊主として仕えたり、豊臣秀吉の茶会に使われる宇治川の水を汲み上げる大役を務めたりと、多くの歴史上の人物との逸話が残されています。
伝統ある老舗茶屋「通圓」の「茶団子」は、良質の抹茶がたっぷりと入り甘さ控えめなため、抹茶の味と香りが極めて濃厚で、もちもちの食感です。昔ながらの味が、ほうじ茶や煎茶のお茶うけにもぴったりです!
「通圓」の「茶団子」は、本来のおいしさにこだわっているため、着色料・香料・保存料等の添加物を一切使用していません。その分、日持ちは短くなりますが、安心して自然のおいしさをいただけますね!是非、宇治川と宇治橋を眺めながら、一休みしてはいかがでしょうか。
住所:京都府宇治市宇治東内1番地
電話:0774-21-2243
JR奈良線「宇治」駅 徒歩7分
老舗宇治茶専門店「祇園辻利」の茶寮「茶寮都路里(さりょうつじり)」は、良質な宇治抹茶をふんだんに使った抹茶スイーツを提供する和カフェとして、抹茶スイーツ激戦区である京都の繁華街「祇園」で、不動の人気を築いてきました。「都路里(つじり)」の名前は、「辻利」の読み方に京都の「都」と四条大路の「路」、茶の里(宇治)の「里」という漢字をあてて名付けられたそうです。
この「茶寮都路里」の中で、一番人気なのが「特選都路里パフェ」です。毎朝最高級の大納言を焚き上げたあんこやもちもちした職人手作りの白玉、濃厚な抹茶風味が香る抹茶ゼリー等、こだわりが盛りだくさんに詰め込まれたパフェに、程よい甘さの抹茶アイスが添えられ、抹茶尽くしの美味しさが堪能できます。京都に来たからには、本場のさまざまな抹茶スイーツを楽しみたい!と思っている方に、おすすめです。
住所:京都市東山区四条通祇園町南側 573-3 祇園辻利本店 2階・3階
電話:075-561-2257
電車:京阪電車「祇園四条」駅 徒歩3分
まとめ
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。食べて美味しかったスイーツ特集!京のお抹茶菓子の厳選5ネタを紹介いただきました。国の「重要文化的景観」にも指定された宇治茶専門店「中村藤吉」の本店で雅な雰囲気の中「生茶ゼリイ」を食べたり、まったり濃厚なオーストラリア産クリームチーズに本格的な宇治抹茶をたっぷり混ぜ合わせた「伊藤久右衛門」の濃厚抹茶チーズケーキ「ゆめみどり」をお取り寄せしたり、京都には風流でありながら新しい抹茶スイーツがたくさんあります。
また、生八ッ橋につぶあんを最初にはさんだ「おたべ」が提供する「贅沢抹茶のおたべ」や、宮本武蔵などの歴史人にも愛された「通圓」の「茶団子」、老舗宇治茶専門店「祇園辻利」の茶寮「茶寮都路里」で味わう「特選都路里パフェ」等、その場所でしか手に入らない、貴重な抹茶スイーツもいくつも楽しめます。
京都に来たら、是非時間に余裕を持って、長年ずっと愛され続けてきた抹茶スイーツ巡りをしてみてはいかがでしょうか。伝統的な味を守りつつ、新しい時代への変化を恐れず、感動を与え続ける京都の「和」の味で、ゆったり雅な休憩タイムを楽しんでください!
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